鳴虎の通称で有名な報恩寺さんの写真です。浄土宗のお寺。

鳴虎 報恩寺の写真素材

普段は公開しておられず、除夜の鐘のときや、寅年の正月三ヶ日の公開は拝観のチャンス。京の冬の旅でもたまに公開されています。

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とはいってもとても気さくな雰囲気で、鳴虎図だけでなく、由緒ある絵や書状が客殿の壁にべらんべらんと掛けられており、間近に見ることができます。
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の直筆の書状もあります。

もっとも有名な「鳴虎図」は、迫力がありつつもどこかかわいい虎。秀吉さんが持って帰りたくなるのもうなづけます。明の画人・四明陶佾(しめいとういつ)が描いた虎の掛軸です。
後足の付け根のところの毛が渦を巻いているのがおもしろい。
秀吉さんが持って帰って聚楽第に飾って喜んで寝たら、虎が夜通し唸るので、寝られなくてやっぱり寺に返したという逸話が残ります。


下に置かれた説明書きには「鳴虎図(複製)」とあり、それにしてもリアルだなあと思いつつ見ていましたら、住職が遠くから「複製と書いてありますけれどもホンマもんです。」と。
普段は複製が掛けられているのだそうで。

客殿には鎌倉時代の伝快慶作の本尊・阿弥陀三尊像が安置されています。向かって左側は黒田長政が亡くなった部屋です。

枯山水のお庭。

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石のうえにフクロウが立っています。

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墓地の一画にある「撞かずの鐘」。平安時代後期の梵鐘です。
除夜の鐘のときだけ撞かれるそうです。
応仁の乱のときは陣鐘として使われました。

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